来 歴
1992年(平成4年)に、農水省果樹試験場興津支場(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点)において、タンゴールタイプの育成系統である興津46号(スイートスプリング×トロビタオレンジ)にはるみ(清見×ポンカンF-2432)を交配して育成された交雑種である。
2003年(平成15年)から第9回系統適応性・特定検定試験に興津58号の系統名をつけて供試された。その結果、有望と認められ、2012年(平成24年)に品種登録された。
(第9回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:興津58号)
(品種登録:2012年 登録番号第26542号)
樹の特性
樹勢は中程度である。樹姿は直立性と開張性の中間。枝梢は長さは長く、太さは中程度で、発生密度も中位である。枝梢のトゲの発生は多く長いが細い。着花は少ない方であるが、摘果により連年結実するため、隔年結果性は中程度である。
病害は、そうか病の発生はないが、かいよう病に対しては弱い。
果実特性
果実の大きさは150g内外で、果形は扁球形である。果皮は、橙色で極めて薄い。果面は滑らかで、剥皮性も良く、浮皮の発生はない。オレンジの芳香がある。完全着色期は、1月上旬と遅く、果皮全面に不正形の緑色が3月まで残る場合がある。種子はほとんど入らないが、入っても数個である。
果肉は濃橙色で、じょうのう膜は薄く柔らかいため食べやすい。成熟期は1月下旬〜2月上旬であるが、3月まで樹に成らせておくとさらに食味が向上する。
果汁糖度は15度以上と極めて高いため、成熟期のクエン酸が1.0%になると食味は非常に美味しい。
果肉は濃橙色で、じょうのう膜は薄く柔らかいため食べやすい。成熟期は1月下旬〜2月上旬であるが、3月まで樹に成らせておくとさらに食味が向上する。
果汁糖度は15度以上と極めて高いため、成熟期のクエン酸が1.0%になると食味は非常に美味しい。
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