来 歴
1988年(昭和63年)に、農水省果樹試験場口之津支場(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究口之津拠点)において、中間母本No.21(アンコール×興津早生)に陽香(清見×中野3号ポンカン)を交配して育成された交雑種である。
温州タイプで年内に完熟する食味の良いタンゴールとして選抜され、第8回系統適応性・特定検定試験に口之津26号の系統名で供試された。
その結果、有望と認められ、2008年(平成20年)に命名され、みかん農林16号として農林登録され、2009年(平成21年)に「西南のひかり」として品種登録された。
(第8回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:口之津26号)
(命名登録:2008年 みかん農林16号)
(品種登録:2009年 登録番号第17969号)
樹の特性
樹勢はやや弱く、樹姿は直立性と開張性の中間である。温州ミカンの園内にあっても分かりづらいくらい樹姿は温州ミカンに似る。枝梢の長さや太さも中位で密生する。結実性は、比較的良好であるが、隔年結果性がやや強いため、摘果作業が必要である。そうか病には強く、かいよう病には中程度の抵抗性を持つ。CTVによるステムピッティングの発生は中程度である。
果実特性
果肉は濃橙色で、肉質は軟らかく多汁である。有核であるが、温州ミカン園などで花粉が受粉されなければ無核果となる。果肉には機能性成分として注目されるβ-クリプトキサンチンを高含有(果肉100g中に2.29mg)し、温州ミカンの2倍の濃度がある。
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