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来 歴

 1840年頃、イスラエルのジャッファ近くの果樹園で、中玉で有核の在来品種ベレディオレンジの枝変わりとして発見された。シャムーティーは、発見されるとすぐに、品質が良いのでパレスタイン(現在のイスラエル)の名果と呼ばれ、この地域で増殖されるようになった。その後はイスラエルだけでなく、近くのレバノン、トルコ、キプロス、シリアなどでも主要品種となり、ギリシャやエジプトでも栽培されるようになった。これら中近東で栽培された果実は、早くからヨーロッパに輸出された。

樹の特性

 樹勢は中庸で、樹姿はやや直立性である。葉は大きくて幅が広く、小さな翼葉がある。枝は太くてトゲは発生しない。イスラエルではスイートライムが台木に使われているが、ややわい性である。これは、ウイルスのためと考えられるが、連年結果して豊産性である。

果実特性

 大きさは横経6〜8cm程度の大果である。果形は長球形か卵形の縦長である。果梗部周辺はやや盛り上がり、果梗の基部がやや凹む。通常は放射条溝がわずかにみられる。果頂部は丸味を帯び、わずかな凹環がある。種子は無核か、あっても2〜3粒程度である。果皮は厚くて硬い。油胞は一様に凹んで目立たず、果面は比較的滑らかである。果皮色は、黄橙色であり、栽培条件によっては赤味を増す。
 果肉は淡い橙色で、よくしまり、柔軟多汁である。果皮は剥きやすく、じょうのうの分離も良い。オレンジの芳香があり、甘味が強く、風味は良好である。本品種は、地中海沿岸の年平均気温21度を超える地域で良品を産するため、我が国ではやや積算温度が不足する。実際に温暖な地域で栽培されているが、やや大きさが小振りで、本来の濃厚な食味が出ていない。
 本品種には、シャムーティー・マスリィ、キナルティ、サラー、晩生シャムーティ等多くの変異系が世に出されている。
シャムーティー

柑橘類の苗木生産販売

耳納連山と筑後川に囲まれた、自然豊かな田主丸。
古くから植木・苗木の町として栄え、果樹苗木の生産量は
全国の約八割を占めています。
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