来 歴
1980年(昭和55年)に、農水省果樹試験場興津支場(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点)において、清見にウィルキングを交配して育成された交雑種である。
1998年(平成10年)、第8回系統適応性・特定検定試験に興津51号の系統名で供試された。その結果、2003年(平成15年)、有望と認められ、2004年(平成16年)に命名登録、2006年に品種登録された。
(第8回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:興津51号)
(命名登録:2004年 みかん農林15号)
(品種登録:2006年 登録番号第14543号)
樹の特性
樹勢は中庸で、樹姿は直立性と開張性の中間である。高接ぎ樹では、主枝が徒長気味となり、結実するまでは枝梢、節間が長くなるが、結実後は枝梢は細く密生する。トゲは普通はないが若木や高接ぎ樹では発生する場合があるが、結実後は発生しなくなる。葉は小さく、細長く、密生する。花は小さく単性する。花粉は少ないが、稔性率は高い。結実性は良好であるが、隔年結果性がやや強い。そうか病、かいよう病に対してはかなり強い。カンキツトリステザウイルスによるステムピッティングの発生は軽度である。
果実特性
果実は平均150g位で扁球形である。果皮は橙色で、厚さ2mm内外、薄く柔らかいので剥皮は容易である。12月上旬頃に完全着色する。果肉は橙色で柔らかく、果汁量は多い。有核ではあるが、じょうのう膜が薄く柔らかいので食べやすい。果汁の糖度は12%内外で高く、酸含量は1月中旬には1.0%程度になる。オレンジ様の強い芳香があり食味は良好である。この芳香は花粉親であるウィルキングの臭いであり、人によっては嫌われる場合もある。
熟期は、12月下旬から1月中旬であり浮皮の発生は少ないが、1月下旬から2月まで木に成らせておくとほとんどが浮皮になり、果皮の退色も進む。
玉ぞろいは良いが、着果過多にすると100g以下の小玉になり、不作になると250g程度の大玉になる。大玉の場合は、果皮が厚くなり、果肉も硬く、浮皮が発生しやすくなり、ス上がりも懸念される。
熟期は、12月下旬から1月中旬であり浮皮の発生は少ないが、1月下旬から2月まで木に成らせておくとほとんどが浮皮になり、果皮の退色も進む。
玉ぞろいは良いが、着果過多にすると100g以下の小玉になり、不作になると250g程度の大玉になる。大玉の場合は、果皮が厚くなり、果肉も硬く、浮皮が発生しやすくなり、ス上がりも懸念される。
苗木のことに関してのご質問・お問い合せ
または、購入前に知っておきたい事が有りましたら
こちらの「富久寿園へお問い合せ」をクリックして
お返事をお出しする為に必要な事項を
ご記入して下さい。