来 歴
本品種は、1973年(昭和48年)頃、香川県坂出市の小原幸晴氏が、自園の宮川早生の中に果皮色の紅が濃い果実がなっている枝を発見した。1984年(昭和59年)にこの枝から穂木を取り、松山農協管内の試験地に接ぎ木を行った。高接ぎ樹は3年後に結実し始め、1989年(平成元年)からは香川農試府中分場も関わり、特性調査を継続した。その結果、特徴的な果皮色から登録に至った。
(品種登録:1993年 登録番号第3704号)
(育成者権の消滅日:2011.10.14 松山農業協同組合)
樹の特性
樹勢は宮川早生に比べて同等である。樹姿は開張性である。葉の形と大きさも宮川早生と変わらないが、葉柄がやや長い傾向である。毎年、有葉花が多く着生し、結実性は良好で隔年結果は少ない。
果実特性
果実の形は、腰の高い扁球形で宮川早生と同等である。果皮の色は紅橙色となり、宮川早生と比べて明らかに紅が濃い。また、果肉の色も濃橙色で宮川早生よりも濃い。山下紅早生と比較すると果面が滑らかで油胞の密度が高い。果実の締まりは良好で浮皮の発生は宮川早生よりも少ない。成熟期は育成地で11月上旬である。内容品質は、宮川早生と同等であるが、ややじょうのう膜が厚い。
完着以降、樹冠外周の果実の陽光面が退色することがあるが、退色した果実は、貯蔵中に色が回復するため、分割採取しての出荷が必要になる。
完着以降、樹冠外周の果実の陽光面が退色することがあるが、退色した果実は、貯蔵中に色が回復するため、分割採取しての出荷が必要になる。

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