来 歴
ユズは中国の揚子江上流地域が原産といわれ、我が国には唐の時代に北京地方から朝鮮半島を経て渡来したと考えられており、奈良時代には既に薬用や食酢としての利用を目的として、栽培されていたことが記録に残っている。
ユズの果実は独特の芳香に富み、主として調理に用いられているが、果皮は薬味としてだけでなく、料理の器などにも利用される。また、ジャムや味噌、菓子類などにも加工され、薬用入浴剤の原料としても利用されている。
樹の特性
樹勢は強く、樹姿は直立性で、放任すると主幹形になりやすく見上げるような大木となる。カラタチ台の接ぎ木苗でも、栄養成長性が強く、安定して結実するためには6〜8年と遅くなる。結実期に達すると発育枝は細くなり、長さは5〜7cm程度となるが、トゲは発生しやすい。葉はやや小さく、葉柄には顕著な翼葉があり、特に夏秋梢の葉の翼葉は大型になる。新梢の先端部や花蕾は紫色を帯びるが、成長すると消失する。ユズの実生は直根が深く入るため、一時期根接ぎ用の強勢台木として利用されたが、現在は台木としての利用はほとんどない。
栽培されている柑橘類の中では、耐寒性が最も強く、ヤノネカイガラムシに対しても抵抗性である。
果実特性
果実は扁球形で、大きさは100〜130g程度である。果頂部の花柱痕が窪み、その周囲に円盤状に少し突出した凹環がある。果梗部の周辺には、シワ状の放射条溝が発生する。果面は油胞が凹み凸凹が激しく、俗にユズ肌と呼ばれるように粗い。10月中旬頃から着色し始め、完着時には鮮黄色となるが、12月までならせておくと濃黄色になる。含核数は20〜30個と多く、種子は丸みがあって大きめである。このため、肉質は柔軟多汁であるが果汁歩合は低い。
病害虫には比較的強いが、CTV由来のかいよう性コハン症の発生が問題であり、精品率が低い。
ユズの栽培主産県は、四国4県であり、下記のような多くの系統や品種が育成されている。
☆地域で選抜されたユズ(木頭系、山根系、物部系、馬路系)
☆品種登録された系統
平の香(コハン症の発生が少ない)
鬼北の香(トゲが少ない)
病害虫には比較的強いが、CTV由来のかいよう性コハン症の発生が問題であり、精品率が低い。
ユズの栽培主産県は、四国4県であり、下記のような多くの系統や品種が育成されている。
☆地域で選抜されたユズ(木頭系、山根系、物部系、馬路系)
☆品種登録された系統
平の香(コハン症の発生が少ない)
鬼北の香(トゲが少ない)

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