来 歴
福岡県糸島郡二丈町の石井徳雄氏が、1980年(昭和55年)頃、自宅の庭に日向夏の種子を捨てた後から実生が生えてきたのを見つけ、この穂木を取って温州ミカンに高接ぎした。接ぎ木後3年で初結実し、果実は明らかに日向夏と異なっていたが、減酸が早く食味が良かったので、さらに増殖を図るとともに、特性調査を継続して種苗法に基づく登録申請を行い、平成8年に「はるか」として品種登録された。
(品種登録:1996年 登録番号第5202号)
樹の特性
樹勢は中程度で、樹姿もやや直立するが、樹冠拡大とともにやや開張してくる。枝梢はやや細く、叢状に発生するため、密生してくる。葉の形は、菱形に近い。花は単生花で有葉花がほとんどであり、よく結実し豊産性であるが、着果過多にした場合は、翌年不作になることがある。
果実特性
果実は、やや腰の高い扁球形で200g程度となる。果面は粗く、果頂部に明瞭な凹環が形成される。果梗部は球面であるが、希にネックを生じることもある。着色始期は12月上旬で、2月に完着となり、果皮色は鮮黄色である。剥皮性は難であり、じょうのうはやや厚いがそのまま食べられる。含核数は日向夏よりやや少ない。減酸はかなり早く、成熟期は2月中旬頃で、後味がさっぱりした食べやすい食味である。
果皮が硬く、ごつごつして粗いため外観も悪く、剥いては種があり品種としては取るべきところが無いように思われるが、近年の嗜好の多様化に対応して若者にも人気があり、徐々に栽培が拡大している。
果皮が硬く、ごつごつして粗いため外観も悪く、剥いては種があり品種としては取るべきところが無いように思われるが、近年の嗜好の多様化に対応して若者にも人気があり、徐々に栽培が拡大している。

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