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オーラスター

品種コード:
001
オーラスター

来 歴

 1994年(平成6年)に果樹試験場興津支場(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点)において、CTV免疫性の属間雑種「H・FD-1」(「八朔」×「飛龍」)に「晩白柚」を交配し育成された交雑種である。
 同年12月に採種後直ちに播種して育苗し、翌年CTV-SY(シードリングイエローズ)系統を接ぎ木接種し、エライザ法によりCTVの感染がないことを確認し、高接ぎをして結実促進が図られた。
 2000年(平成12年)に初結実し、果実にカラタチ特有の臭気がほとんど無い点に注目し、CTVに対する免疫性の再確認と樹性、果実形質の調査及びオーラプテン含量の調査が行われた。
 その結果、カラタチに比べて明らかに果実品質が改良されており、文旦タイプのCTV免疫性及びオーラプテン高含有であることが判明した。さらに、健全花粉を有し、単胚性で交雑実生の獲得が容易で、CTV免疫性及びオーラプテン高含有の新品種育成のための花粉親あるいは種子親としての利用が期待されることから、2009年(平成21年度)果樹試験研究推進会議において新品種候補とすることが決定され、2010年7月に品種登録出願した。果実中にオーラプテンを多く含むことや果実のヘタが肥厚して星のように見えることから、同年9月に「オーラタスター」として出願公表された。
(品種登録:2010年 出願番号第25001号)

樹の特性

 樹勢は強く、樹姿は直立性である。枝梢は太く、長く、その密度はやや粗である。節間は極めて長く、枝梢にはトゲがある。葉は極めて大きく、ほとんどが三出複葉であるが、小葉が2枚のものも混じる。また、そうか病には強いが、かいよう病にはやや罹病性である。総状花序を形成し、花の大きさは中程度である。花弁はへら形で白色である。花粉の量は中程度で稔性は高い。

果実特性

 果実は400g程度となり、果形は扁球形で小型の文旦タイプである。がくが肥厚するのが特徴である。果皮は黄橙色であり、厚さは13mm程度で剥皮性は難である。果皮の着色はやや遅く、1月上旬頃に完全着色する。果肉は黄色で比較的軟らかく、果汁の量は中程度である。クエン酸含量は3月でも2%を超えるため、酸味が強い。果肉にカラタチ特有の臭気がほとんど無い。含核数は平均50粒程度と多く、胚は単胚性である。多くの試験成績からCTVに対して本品種は免疫性である。

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