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来 歴

 1860年(万延元年)に広島県因島市田熊町中区の恵日山浄土寺の境内に実生として発生したものである。時の住職であった小江恵徳和尚が「旧暦の8月朔日(ついたち)になると食べられる」と言われたのが名の由来といわれ八朔と呼ばれるようになったという。
 その後も因島を中心に栽培されていたが、昭和に入ってから広島県内に広がり、次第に他県でも栽培されるようになった。戦後は、広島県はもとより和歌山、徳島、高知、熊本、愛媛と広がり、4大晩柑の一つになるに至った。現在でも、因島を始め瀬戸内の島嶼部では良い八朔の果実を産する。

樹の特性

 樹勢は強く、直立性でかなり大木になる。枝は長く、太く、節間も長い。葉はやや大きくて楔形の翼葉を有している。花は総状花序で、直花の場合は、同一花序に5〜7花着生する。
 八朔は、自家不和合性のため、他品種の花がつかないと種子ができない。単為結果性も多少あるが、無核果は結実が悪く果実も小さい。大果を生産し、生理落果を少なくして安定生産をするためには、甘夏など受粉樹の混植が必要となる。

果実特性

 果実の大きさは通常は350g内外であるが、500gを超えた果実は品格がある。果形は扁球形で、果皮は橙黄色である。剥皮はやや困難である。じょうのう数は10〜13室と他品種と同程度であり、果肉はやや硬くよく締まっている。果汁は比較的少ない方である。糖は10度程度と高くはないが、甘酸相和し、日本人の好みに合っている。柑橘の品質からすれば果肉が硬く、果汁が少なく、じょうのうも硬いという点で、決して優れた品種とは言えず、現代の若者には遠慮されがちであるが、袋を剥いて食べる習慣のある高齢者には愛好されている。
 本来の熟期は2〜3月であるが、以前には年内に収穫して2月販売されることが多かったが、近年は温暖な場所で栽培され、樹上越冬し2〜3月に収穫されるようになり食味も向上している。種子数は多く、20〜30粒ある。
 トリステザウイルスに罹病することが多く、罹病樹では、樹勢が弱くなり、果実も小さくなる。また、貯蔵中のコハン症発生も問題であったが、貯蔵技術の向上により、近年ではあまり心配がなくなったが、近年の干ばつや低温による気象的な影響下でのコハン症は多くなった。
普通八朔

柑橘類の苗木生産販売

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