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来 歴

シチリア原産の比較的新しい品種である。サンギネロ・モスカートから発生したと考えられている。アントシアニン色素の発現は、果皮では顕著ではなく、発現しない場合もある。タロッコほどではないが、本種は濃色系の中では果実が大きい方であり、イタリアだけでなくスペインでも評価されている。スペインでは、発生地の名を冠してモロ・カタニアと呼ばれている。
我が国では、愛媛県青果連が昭和40年代後半に外国品種の導入を盛んに実施し、当時多くのブラッドオレンジの系統とともに導入された。地球温暖化に伴い、西日本の温暖な地域では十分に栽培できることから、近年、愛媛県南予地方ではタロッコとともにモロの産地づくりが進んでいるようである。

樹の特性

 樹勢は中庸で、樹の大きさも中程度。枝梢は、タロッコと比較して密生し節間が短く叢状を呈し、着葉数は多い。風に弱いため、冬季には落葉が懸念されるがタロッコほどではない。冬季の落果の他、3月以降の高温下でも落果する場合がある。かいよう病もには罹病性で、葉にも果実にも発生するがタロッコほどではない。ブラッドオレンジの中では最も早熟であり、愛媛県南予地方では3月上旬頃である。

果実特性

 果実の大きさは、100〜150g程度となり、アントシアニン色素高含有系統の中では大果である。果形は、球形ないし倒卵形で、果梗部にいくらか条溝が走る。種子は2〜3粒入る場合もあるが、通常は無核である。カラザ部は果肉と同様に紫赤色であるが、果皮に現れない場合の果皮色は濃橙色の地色に赤味を帯びる。果皮厚は、やや厚く剥きにくい。多汁で風味はよい。貯蔵性も良いが、長く貯蔵しすぎると品質が低下する。
モロ

柑橘類の苗木生産販売

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