来 歴
愛媛県今治市大三島町(旧越智郡大三島町)の藤原義衛氏が昭和27年頃、樹齢40年のワシントンネーブル園に、毎年結実が良好で着色の早い果実が成る枝があるのを発見した。その後そのまま栽培が続けられていたが、昭和39年に当時の大三島農協在駐の鳥谷氏がこの果実に注目し、当時の愛媛県果樹試験場岩城分場に特性調査を依頼した。その結果、ワシントンネーブルより着色が早く、果実品質が良好で、隔年結果が少なく毎年良く結実する枝変わりであることが明らかとなり、「大三島ネーブル」と命名された。
樹の特性
樹勢はワシントンネーブルに比べるとわい性で、節間が短く、葉がやや小さい。枝梢は叢状に密生し樹冠はややコンパクトである。葉柄の付け根が肥大して小さなコブ状になる。豊産性で毎年良く結実するが、成熟期の裂果が発生しやすい。
果実特性
果実はネーブルとしてはやや小さく、200〜250g程度である。果形は果形指数100〜110とほぼ球形である。果梗部の放射条溝はそれほど目立たず、ヘソは比較的小さい。果面はややなめらかである。着色はネーブルの中でも最も早い部類に属し、11月下旬には完全着色となる。果皮厚は果梗部で厚く、果頂部では非常に薄いため、成熟期の裂果が発生しやすい。着色が早い割に、糖度およびクエン酸含量は比較的高く、12月下旬から2月が出荷の適期となる。
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