来 歴
1990年に、現、(独)農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点において、E-647(清見×オセオラ)に宮川早生を交配して育成された交雑種である。第8回系統適応性・特定検定試験に共試され、優秀であることが認められたため、2001年10月にみかん農林登録第14号、また2004年6月に品種登録された。
(第8回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:興津54号)
(命名登録:2001年みかん農林14号)
(品種登録:第12069号)
樹の特性
樹勢は中庸で、樹姿は直立性と開張性の中間である。枝梢は密生し、長い徒長枝から短い枝まで多様であり、小さなトゲを発生する場合がある。葯が退化しており花粉は無い。結実性は良好であり豊産性であるが、着果過多にすると翌年不作となり、隔年結果性は早生温州程度である。かいよう病にやや罹病性である。
果実特性
果実は180g程度で扁球形。果皮は橙色で、厚さ4mm内外であり、やや厚いが柔らかく、剥皮性も良い。浮皮は、ほとんど発生しない。12月上旬〜中旬に完全着色する。果肉は橙色で、じょうのう膜が比較的薄く柔らかいので食べやすい。育成当時の果汁糖度は10%程度で比較的低いとされていたが、産地においては、マルチ栽培等で品質向上対策が図られ、12度程度まで糖度をあげるようになっている。減酸は早く、オレンジの風味があり食味は良好である。成熟期は12月上旬で早熟である。
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