来 歴
神奈川県湯河原町(旧足柄下郡湯河原町吉浜)の大津祐男氏が、1964年に、十万温州の珠心胚実生の中から得られた種子を播種し、1年生実生からを穂木を取り、カラタチ台木に切り接ぎして育成した。昭和47年(1972年)に初結実した内の1個体の果実品質が極めて優れていたため、昭和52年9月に「大津4号」として名称登録された。現在、青島温州とともに日本を代表する晩生系統の品種となっている。
樹の特性
樹勢は強くいが、青島温州のように直立性の性質が弱く、開張性で扱いやすい。高接ぎでは、枝が立気味になりやすいが、苗木の場合は、枝が開心状に発生して樹形が整えやすく、生殖成長型の枝となり、結実性も比較的安定しやすい。
果実特性
果実は大玉系で果形は扁平であり玉揃いは良い。果皮の色は、青島温州と比較するとやや薄い。着色時期は、11月下旬から12月上旬に完全着色となる。着色はばらつくことがある。果皮は、青島温州と比べても同等かやや厚く、完着になるまでは浮皮の心配はないが、それ以降は浮皮が多発する。糖度は、高糖系温州の中でも高く、どのような立地条件でも在来系の温州より糖度が高くなり、着果部位や果実の大きさによる品質のばらつきも少ない。隔年結果性が強いため、連年生産を目指すには、園地の選定や摘果、肥培管理等の適正管理が必要になる。
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