来 歴
倉橋島(広島県安芸郡倉橋町)の石地冨司清氏の杉山温州園で発見された樹変異の系統である。2000年11月7日に登録され、登録番号は第8449号である。
樹の特性
樹姿は、開張性からやや直立で、樹の大きさは中程度である。樹勢は、やや強い方である。枝梢の太さは太く、節間長は長い。トゲが育成当時は多少発生していたが現在ではほとんどない
南柑20号と比較して、葉が小さいことや、果心が蜜であることや果実が腰高で浮が少ないことなどから、温暖化に対応できる品種として注目を浴びている。
果実特性
果実の熟期は、育成地で11月中下旬頃である。果実の外観は、扁平からやや腰高の果形を呈する。果皮色は、濃橙であり、糖度は南柑20号と比較しても高く、高糖系の品種であると言える。明らかな凹環はないが、花頂部に凹環の痕跡が見受けられる個体がある。浮皮が比較的少なく温暖化対応型の品種として栽培が広がっているが、葉で作られた同化養分の分配率が、果実に集中するため、果実品質は申し分ないが、枝、幹、根への分配率が低いため、枝梢では枝の枯れ込みや根の拡大が少ないため、苗木での生産した場合は、倒伏することが日常的である。

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