来 歴
本品種は、ワシントンネーブルの突然変異により発生した枝変わりとする説が一部にあるが、果肉がピンクであることを考えると、ワシントンネーブルへの自然交配により発生した交雑種であると考える方が妥当と思われる。ただし、グレープフルーツのレッドブラッシュなどは、トムソンを母品種としており、果肉がピンク色のトムソンは果肉が白いマーシュシードレスの枝変わりから発生している。
現在、カリフォルニアで栽培されているが、ベネズエラのカラカラ農園で発生しアメリカに導入されたようであり、本品種の命名は、ここに由来している。
樹の特性
樹勢はワシントンネーブルより強く、強勢ではなく中程度である。樹姿は、幼木時や高接ぎ当初は直立するが、結実してくると開張する。枝梢は太く長いが結実枝は短い。結実するまでは、長いトゲが発生する場合がある。花は単性で有葉花が結実し、直花はあまり結実しない。
果実特性
大きさは150g内外でネーブルとしては小玉である。果形は扁球形である。果梗部はやや平らになる場合があり、ネーブル特有の球形ではなく、放射条溝も発生しない。果頂部もやや平らでヘソは発生しない。果皮もネーブルとしては薄いほうであり裂果しない。果面はやや滑らかで黄橙色である。果肉はリコピン由来のピンク色を呈しており、「ピンクネーブル」と言われる異名がある。果汁品質は、糖度が比較的高いため美味しく食べられる。熟期は、我が国では3月中旬頃と考えられるが、樹上に成らせておくと温度の上昇とともに離層形成し落果する。
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