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来 歴

 我が国に古くから自生していた日本固有のカンキツで、奄美大島以北の諸島や九州、四国に野生しており、耐寒性も強い。近縁種に、コウライタチバナ(高麗橘)があり、萩市と韓国の済州島のみ自生する。静岡県沼津市戸田地区に日本の北限として自生地が存在している。
 日本では、その花、果実や葉は、文様や家紋のデザインとして用いられることが多く、近代では勲章のデザインとして用いられている。これは、松などと同様に、常緑が「永遠」を喩えると言うことで喜ばれたようである。
 古事記、日本書紀には、垂仁天皇が田道間守を常世の国に遣わして「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香木実(時じくの香の木の実)」と呼ばれる不老不死の力を持った霊薬を持ち帰らせたという話が記されている。
 古事記の本文では非時香菓を「是今橘也」(これ今の橘なり)とする由来から、京都御所紫宸殿では「右近の橘、左近の桜」として橘が植えられている。雛祭りの雛壇に飾られているのも、この右近の橘と左近の桜である。
 橘という姓は、奈良時代の元明天皇が「右近の橘」を寵愛し、宮中に仕える県犬養橘三千代に、杯に浮かぶ橘とともに橘宿濔の姓を下賜し橘氏が生まれた。
 1937年に制定された文化勲章は、当初「桜」をデザインしたものであったが、昭和天皇が、桜が花も葉も散ることから潔く散る武人の象徴となってきたのに対し、常緑樹の橘は、いつ見ても変わらないことから永遠を表すものであり、永遠であるべき文化の勲章としては「橘」の方が望ましいという趣旨から、橘が採用されている。また、日本全国にはタチバナを模した家紋も多い。

樹の特性

 樹は直立性で樹高は2〜4mにも達する。枝梢は緑色で密生し、若い幹にはトゲがある。葉は固く、楕円形で長さ3〜6cm程度になり、濃い緑色で光沢がある。コウライタチバナは、葉や果実がニホンタチバナより大きく、実が凸凹しているので本種と明らかに異なる。

果実特性

 果実は極めて小さく3cm程である。紀州ミカンや温州ミカンに似た外観をしているが、酸味が強く、生食には適さない。種子を8個くらい持っていて、一部は台木用にも使用されている。

柑橘類の苗木生産販売

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