来 歴
福岡県久留米市草野町の今村芳太氏が、同氏園内の尾張系温州の1樹変異として発見した。1968年(昭和43年)に農産種苗法に基づき名称登録されている。
(種苗名称登録:1968年 第206号)
樹の特性
樹勢は極めて強く、樹姿も直立性で、樹体の生育が旺盛である。結実性はやや悪く、結実期に達するのも遅い。普通温州の中でも大木になる性質を持っており、整枝剪定で樹形を抑えても、徒長枝が発生して着果が安定しない。栽植距離を広くし、横枝を主体とした独立した樹形を形成させる必要がある。隔年結果性はかなり強い。
果実特性
有用果は落果しやすく、直花果の方が結実がよい。果実はやや大玉で、玉ぞろいはよい。果形は扁平で、果面が滑らかである。果実の締まりは非常に良く、秋季に雨量の多い年でも浮皮の発生はほとんど無い。果汁の糖度は13〜14度以上に達し、高糖系温州の中でも果実品質は優秀である。
こうした、高糖系温州は温州ミカンの中でも栽培は最も難しい部類に属する。
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