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来 歴

 俗にはキコクと呼ばれている。英名はTrifoliate Orange、学名はカラタチ属の三葉Poncirus Trifoliateと言われる。Trifoliateとは「三葉の」と言う意味であり、葉の形が三出羽状複葉であるところから命名されている。
 原産は中国揚子江上流で、北は河北、山東より南は広東、広西にわたり広く分布している。なかでも長江一帯が最も多い。我が国へ渡来した年代は定かではないが、万葉集にもその名が出ているので、かなり古くから渡来したのは確かである。
 現在、我が国では日本全土に分布しており、多くは生垣に供されている。柑橘栽培地域にあっては、台木として利用され、我が国の柑橘の大部分は本種を台木としている。

樹の特性

 落葉性の低木で、幼木時代には直立性で生育も早い。鋭いトゲを有し、トゲには蟻酸が含まれている。葉は三枚の小葉から成る複葉で、三出羽状複葉と呼ばれる。小さい翼葉もある。花は前年生の枝に単生し、通常4月に開花し、一般の柑橘類より1ヶ月ほど早い。

果実特性

 果実は球形で、直径4〜5cmあり、果面に短い軟毛が密生する。剥皮は困難で、熟すと黄色になる。種子は非常に多く1果平均32粒くらい含まれており、1kgの粒数は3,300粒くらいである。種子は多胚。

台木としての特性

 現在の我が国の柑橘栽培は、カラタチ台木を抜きには考えられない。この台木は、我が国の風土に適し、この台木があったからこそ、温州ミカンの栽培が今日あると言っても過言ではない。
 本台の特徴として、以下のことがあげられる。
耐寒性が強いこと。
CTV(カンキツトリステザウイルス)に強いこと。
種子が得やすく、発芽率も高く、多胚となり生育の揃いがよい。
多くの柑橘類と親和性があり、活着しやすい。
結果樹齢に達することが早い。
細根が多く、植え傷みが少ない。
本種を台木に用いたものは、豊産で、果皮も薄く滑らかで、浮皮になることも少なく、甘味に富み、風味がよい。
 欠点としては、以下のことがあげられる。
エクソコーティスウイルスに侵されやすい。
ユズ台などに比べると樹齢が短い。
高しょう系ポンカン、文旦の一部、トムソンネーブル、グレープフルーツの台木としては適しない。
浅根性のため、乾燥に強くない。

柑橘類の苗木生産販売

耳納連山と筑後川に囲まれた、自然豊かな田主丸。
古くから植木・苗木の町として栄え、果樹苗木の生産量は
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