来 歴
リスボンの名のとおりポルトガルが原産地であるが、リスボンにはこの名のレモンは知られていない。ポルトガルでは専らガレゴーレモンであり、この系統から選抜されたものであると言われている。
1824年(文政7年)以前にオーストラリアに導入されており、その後、1874年(明治7年)にカリフォルニアに輸入され、栽培されるようになった。
本種は、耐寒性が強いので、カリフォルニアでも主として内陸地帯で栽培されている。我が国には、明治末期に導入された。
樹の特性
樹勢は強く、樹姿は直立する。樹冠拡大が旺盛であり大木となる。枝梢は密生し、トゲがある。着花着果がよく豊産性である。耐寒性があり、風にも強いが、かいよう病には罹病生である。
果実特性
果実の大きさは130g前後で中程度である。果形は長球形を呈し、果梗部は細く、わずかにネックを生ずる。果頂部には乳頭状の突起があり、周囲に円を描いて凹環ができる。果皮の色は成熟期に黄色となる。果皮の厚さは、中程度で、果面は平滑で、わずかにシワがあり、硬く締まっている。果肉は緑を帯びた淡黄色で柔軟多汁であり、酸味が強い。種子は少ない方であり、0〜10粒入る。収穫期は、10〜12月である。
レモンには多くの系統があり、リスボンにも下記のような系統が知られている。
☆選抜系レモン(リモネイラ8A、モンロー、プライオア)
☆珠心胚実生系レモン(フロスト、フロストニューセラー)
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