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来 歴

 江戸時代文政年間の1820年頃、現在の宮崎市赤江町の真方安太郎氏の宅地内に発生した偶発実生である。親は不明であるが、その特性から柚の血を引いていると考えられている。

樹の特性

 樹勢は強く、樹姿はやや直立性である。樹冠拡大は緩慢であるが年を経ると大木になる。枝はやや細く小さなトゲの発生が見られる。結果期に入るのはやや遅い。自家不和合性であるため、受粉樹が必要である。かいよう病、そうか病に対しては抵抗性である。着花が安定しているため、隔年結果性は少ない。

果実特性

 果実の大きさは200g程度で、果形は果実赤道部より果梗側がすぼまった形の短卵形のものが多い。果面は滑らかで鮮黄色である。果皮はやや厚いがあまり硬くないので剥皮は比較的容易である。アルベド(果皮内側の白い部分)に苦みがないため、リンゴのようにフラベド(果皮の着色している外皮)だけをナイフで剥いて、果肉と一緒にアルベドの部分もスライスして食べるのが一般的である。果肉は柔軟多汁で、独特の清涼な風味を持っており品質は良好である。じょうのうが厚く、種が多いのが欠点である。開花時に4倍体甘夏を人為的に受粉して3倍体をつくり、しいなは残るが完全種子のない無核果を産している地域もある。一方、3倍体果実生産の代わりに、受粉省力化のためにジベレリン散布している地域もある。
 減酸が遅い晩生の柑橘であり、樹上で越冬させ4〜5月に収穫されるため、栽培適地は寒害を受けない温暖な地域が好ましい。
 これまでに、日向夏からは枝変わりの突然変異や偶発実生など様々な系統が選抜されており、果皮が橙色に着色するオレンジ日向、自家受粉で結実し含核数の少ない白鳥日向、減酸の早い宿毛小夏、やや小果で無核性の室戸小夏などが品種として登録されている。

柑橘類の苗木生産販売

耳納連山と筑後川に囲まれた、自然豊かな田主丸。
古くから植木・苗木の町として栄え、果樹苗木の生産量は
全国の約八割を占めています。
苗木屋が作る元気な苗木を、ここ田主丸からお届けします。

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