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来 歴

 昭和22年に園芸試(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点)において、上田温州に八朔を交配し育成された交雑種である。
 昭和39年に初結実し、その後の調査により優良個体として1次選抜された。昭和49年からは興津20号として系統適応性・特性検定試験に供試された。その結果、優秀と認められ、昭和56年に「スイートスプリング」と命名され、タンゼロ農林1号として登録、公表された。
(第3回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:興津20号)
(命名登録:1981年タンゼロ農林1号)

樹の特性

 樹勢は温州ミカンより強く、八朔と同程度である。樹姿は温州ミカンより八朔に似る。幼木時代は直立性であるが、結実し始めると開張してくる。葉は中程度の大きさで、温州ミカンより丸みがある。翼葉は八朔に比べて小さい。花は普通は単生花であるが、まれに総状花序を形成する。花粉の稔性は低い。耐寒性は温州ミカン程度である。そうか病は温州ミカンより強い。

果実特性

 果実の大きさは250g程度である。含核数により果実重が変動するが、玉ぞろいは良い方である。果形は扁球形で、果形指数が120程度である。果皮色は黄橙色で、果面は一面に凹点があり、とても粗い。剥皮はやや難である。じょうのう膜は硬いが、苦みはない。果肉色は橙色であるが、温州ミカンほど濃くはない。肉質はやや硬いが、多汁である。
果汁品質は、12月では糖度10度程度で、クエン酸含量は1%程度であるが、2月には、12度0.8%程度となりおいしくなる。熟期は1〜2月とされているが、最も美味しいのは2月中旬と思われる。3月になるとクエン酸が少なすぎてたるくなる。ス上がりする場合もある。
種子は、元来少ないが、周囲の受粉樹の有無により変動する。単為結果性は強くないため、無核果は少ない。
外観は、果面が粗く美しさはないが、独特の食味から、現在の多様化した嗜好の中ファンが多く、見直されている。

柑橘類の苗木生産販売

耳納連山と筑後川に囲まれた、自然豊かな田主丸。
古くから植木・苗木の町として栄え、果樹苗木の生産量は
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