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来 歴

 伊予柑は、名前のとおり伊予(愛媛)で発見された品種のように思われるが、本来は、明治19年に山口県阿武郡東分村(現、萩市)の中村正路氏の園で発見された偶発実生である。親品種は明らかではない。当初は、穴門蜜柑と呼ばれていたが、明治22年に松山市の三好保徳氏が、原木を購入して愛媛県に導入し、苗木を育成して近隣の農家に配り、栽培を奨励した。やがて松山市周辺に産地が形成され、伊予蜜柑という呼び名で京浜市場に出荷されるようになったが、愛媛県産の温州ミカンと混同されることから、昭和5年に伊予柑という名に落ち着いた。その後、栽培面積が増加し、枝変わりから宮内伊予柑が発見されて広く栽培されるようになると、従来の伊予柑は普通伊予柑と呼ばれるようになった。
 宮内伊予柑は、昭和30年に松山市平田町の宮内義正氏の伊予柑園で発見された枝変わりである。昭和41年11月に種苗名称登録されている。

樹の特性

 樹姿は開張性で、樹勢は普通伊予柑に比べると弱く、わい性である。葉の大きさはやや小さく立ち気味であり、節間が短い。早期からよく結実し、極めて豊産性で玉揃いも良いが、結果過多による樹勢衰弱を起こしやすい。初期の結実の前に、まず樹体の育成を図り、土壌管理や摘果などを十分に実施し、樹勢を保つことが肝要である。

果実特性

 果実は、普通伊予柑に比べると大果で果形がやや扁平である。果皮はやや薄くて剥きやすく、果肉歩合が高い。着色は普通伊予柑より早く、完着果は赤橙色となる。果汁の糖度は普通伊予柑と同等であるが、減酸が早い。
 通常年内に収穫し、年末から3月にかけて出荷する。果皮を剥くときの芳香は、普通伊予柑より劣るが、かなり多い。肉質は柔軟多汁で、種子は少なく、ほとんどが無核である。食べる時に汁がたれるため、他の中晩柑に比べて食べにくいと言われ、現在は、昔ほどの評価がされなくなっている。

柑橘類の苗木生産販売

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