来 歴
農水省園芸試験場興津支場(現、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点)において、八朔に夏みかんを交配して育成された交雑種である。
第3回系統適応性・特定検定試験に興津25号として供試された。その結果、有望と認められた。
(第3回系統適応性・特定検定試験 供試系統名:興津25号)
(命名登録:1981年 タンゼロ農林2号)
(品種登録:1982年 登録番号第299号)
(品種登録の消滅日:2000年10月22日)
樹の特性
樹勢は強く、樹姿はやや直立性であるが、結実してくると開張する。枝梢は長く太いが、節間が短いため、徒長はしない。葉は大きく、花は単性である。結実性が良いため豊産性である。
病害については、かいよう病にもそうか病にも強い。CTVによるステムピッティングの発生も認められないため、栽培が容易である。
果実特性
果実の大きさは、400g内外であり、大きい果実は500gを超える。果形は扁球形であるが、やや扁平で果頂部と果梗部が凹む。果皮は橙黄色で厚さは8mm程度である。果肉色は淡黄色である。果肉歩合が高く、果肉が良くしまっている。砂じょうが大きく、いくらのようにプリプリしており、食感が独特でとても良い。種子は30粒程度入る。
果汁の酸が高いために、食べるようになるのは6月以降になる。出荷は6〜8月頃になり、非常に晩熟型の品種である。酸が高いため、春先の温度と雨で減酸するが、春季に乾燥すると6月になっても酸が高く、減酸を待つ間に果実中で発芽し、極めて苦くなる。
登録後は、三重県が主産地で、1988年には600tあったが、現在は半減しているようである。
果汁の酸が高いために、食べるようになるのは6月以降になる。出荷は6〜8月頃になり、非常に晩熟型の品種である。酸が高いため、春先の温度と雨で減酸するが、春季に乾燥すると6月になっても酸が高く、減酸を待つ間に果実中で発芽し、極めて苦くなる。
登録後は、三重県が主産地で、1988年には600tあったが、現在は半減しているようである。
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