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来 歴

 1965年(昭和40年)に熊本県天草郡有明町の吉田泰一氏の園で、甘夏(川野夏橙)の枝変わりとして発見されたものである。
 園主は、1967年(昭和42年)に有明農業改良普及所の指導によって、同園内に高接ぎし、同時に苗木を育成して調査し、原木と変わらない特性を持っていることを確認し、1975年(昭和50年)に種苗名称登録(第285号)した。

樹の特性

 樹勢、樹姿ともに川野夏橙と同様であり、苗木の特性についても熊本県果樹試験場で調査され、比較試験において川野夏橙と変わらないことが示された。
葉や花の形や大きさも、ほぼ同様である。川野夏橙と同様に豊産性である。

果実特性

 果実の大きさ、果形、果皮の厚さは、ほとんど川野夏橙と変わらない。果皮色が異なり、濃厚な紅橙色を呈し、果肉色やアルベド組織まで淡い赤味を帯びている。
 果皮の色は、着色開始の頃より橙黄色を示し、時期がたつにつれて濃厚になり、1月下旬〜2月上旬頃が最も濃い。それ以降になると、外成り果の陽光面がやや退色しはじめるが、内成り果の場合には3月以降でも紅橙色を維持している。果皮色が濃いのは、カロチノイド色素で、分析結果でも川野夏橙の約5倍量を示している。
 果汁の品質は、果肉が柔らかく、果汁歩合がやや高いほかは、糖、酸ともに川野夏橙と変わらない。
川野夏橙と同程度に貯蔵性はあるが、ス上がりがやや早いため、熟期もやや早いと思われる。
 病害では、かいよう病にやや弱く、そうか病には強い。当時の原木はCTVに強い毒性を示していたが、フリー樹が育成されてからは軽減されている。

柑橘類の苗木生産販売

耳納連山と筑後川に囲まれた、自然豊かな田主丸。
古くから植木・苗木の町として栄え、果樹苗木の生産量は
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