来 歴
無核系で、果皮、果肉ともに赤味の強い系統を総称してレッドブラッシュという。レッドブラッシュの中には、最も知られているルビーの他、ウェッブやCESが知られている。
ルビー(Ruby)は、ヘニンガールビーレッド(HenningerRubyRed)とも呼ばれる。この品種は、1929年(昭和4年)にテキサス州でトムソンの枝変わりとして発見され、1934年(昭和9年)に柑橘で第1号の植物特許(U.S.plantPatent-No.53)に指定されている。
ウェッブ(Webb)は、1931年(昭和6年)にテキサス州でトムソンの枝変わりとして発見されたものである。親であるトムソンは、果皮が淡黄色で、果肉がピンク色であるのに対し、これら2つのレッドブラッシュは、果皮もアルベドも濃い赤みを帯び、果肉は濃赤色である。
この他、カリフォルニア大学で選抜した珠心胚実生系のC.E.S(Redblush)No.3がアメリカ乾燥地帯で栽培されている。
樹の特性
樹勢は強く、樹姿は開張性であり大木となる。結実性はよく、豊産性であるが、高温下で本品種の特性が出やすい。トムソンやマーシュシードレスと似ている。
果実特性
果皮と果肉に濃い赤色を帯びること以外はトムソンに似ている。果形は扁球〜球形である。
果肉は濃赤色で、柔軟多汁、酸が少なく、食味はよい。種子は少なく、0〜3粒くらい。熟期はマーシュより早熟である。
マーシュやトムソン同様に樹上に長期間置けるが、あまり長くおくと果皮の色がさめてくる。
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